歯周病の手術とは
歯ぐきを剥離し、歯石の除去手術:歯肉剥離掻爬術
何故、歯ぐきを剥離する必要があるのかと言うと、重度の歯周病にまでなってしまい、 歯周ポケットが深い場合は、幾ら専門の歯科医、歯科衛生士といえども、歯周ポケットの 奥に詰まってしまっている歯石を完全に取り除く事ができないからなんですね。
又、そのような状態の場合、歯周病菌による歯槽骨の破壊も進んでいる為、土台の骨がボコボコになってしまっているので、スケーリングのような 通常の歯石取りでは取り残しが多く再発の要因になってしまいます。だから、患部を直接見ながら 完全に歯石を取り除く事が必要になってくるんです。
レーザでの切開手術
通常の切開手術に比べレーザーメスを使った切開手術は、消毒・鎮痛・消炎効果が見込める為、麻酔の量も少なく済み、術後の治癒の経過も 良いのが特徴です。又、初期の歯周病の治療(歯周ポケット内の歯石の除去治療)にもレーザーは有効です。
骨を再生させる手術:GTR法
切開手術をするほどの重症の歯周病の場合、病巣を取り除いても、既に歯を支える骨(歯槽骨)がかなり破壊されており、放置すれば またすぐに再発する為に、歯を再生してやる必要があります。
GTR法とは、1981年にイエテボリ大学のスティーレ・ニーマン博士らによって初めて成功が報告された歯槽骨再生療法で、正式には 歯周組織再生誘導法、又は、組織再生誘導法とも言います。(ちょっと説明が難しいですね・・・)
具体的には、骨がなくなった部分の歯ぐき側に人口の膜を取り付け、骨のなくなった部分に歯ぐきが進出してこないように空洞を作ります。
その空洞部分を確保していく事で、症状にもよりますが、数ヶ月程度で骨が再生されます。
尚、空洞を作る為に設置される「膜」には吸収性と、非吸収性の2つがあり、吸収性のものは除去手術が不要である為簡単ではあるが、 症状によって適応、不適応があるので、担当の歯医者さんと相談する必要がありますよ。
骨を再生させる手術2:エムドゲイン法
エムドゲインとは、スウェーデンの製薬会社が開発した歯周組織再生誘導材料の事です。
日本では98年に厚生労働省の認可がおり、02年には改良版であるエムドゲインゲルが認可されている。(現場の治療では主にエムドゲイン ゲルが使用されています)
GTR法は膜で患部を保護しながら自己再生を促す治療方法ですが、エムドゲインは外科治療の後に患部に塗布する事により再生を促す 治療法です。
再生する細胞の象牙質への吸着率はGTR法に比べるとエムドゲイン法の法が強い数値を出すんですが、歯科医によってはGTRの方が 結果が良いと主張している人もいるんです。(これはつまり症例によって治療方法を判断していく必要があるという事です)